みなさん、こんにちは!
モリシタ・アット・リフォーム 設計部の石堂です。
今期の冬は暖冬といわれていますが、さすがに1月ともなると十分に寒い今日この頃です。
1年のうちでもっとも寒いこの時期は、お家の中でも「寒い!」と感じることが多いと思います。
それは、お家の断熱性能が不足している証拠。
そんなお家では、特に高齢者や女性の血圧の上昇が大きいことがわかっているそうです。
高齢者でたとえると、起床時の室温が20度から10度低下したとき、
30歳男性で血圧が4.1上昇するのに対し、
80歳男性では10.3も上がるそうです。
問題は、普段のは正常な血圧範囲でも、
室温が下がることによって、「高血圧症」になってしまう可能性があるということです。
また、たとえ暖房によって室温が18度以上に保たれていても、
冷気は下にたまりやすく、足元付近が寒い可能性があります。
この「足元が寒い」という現象がクセモノで、
健康の観点からいうと、「足元の寒い家」では「そうでない家」と比べて、
約1.5倍も高血圧で治療を受ける可能性が高くなるといわれています。
つまり、断熱性の悪い家では、暖房すれば上半身は暖かくなりますが、
足元は寒くなってしまい高血圧になるリスクを高めてしまうということです。
また、室温があたたくても、足元が冷えていると、私たちの体は不快(寒い)と感じてしまいます。
そのため、無駄に暖房を強くしたり、他の暖房器具を併用したりと、無駄にエネルギーを使いがちです。
これらのリスクを下げるためには、お家の断熱性能を上げ、室内の上下の温度差を低くする必要があります。
具体的に言うと、一番は窓廻りの断熱強化になります。
お部屋の中の暖められた空気が一番逃げていきやすいのが、開口部になります。
一般的な断熱性の家で熱損失全体の50%以上、
断熱性能の低い家では約35%~40%が開口部からの損失 になっています。
逆に言うと、冷気は開口部まわりから入ってきているということが言えます。
締め切った窓でも、冬場は冷気ががんがん入ってきて、その冷気は床に落ちていき、たまります。
冬場に窓の下に手をかざすだけでも、
冷たい空気が窓から下に流れ落ちていくのを感じることができます。
ろうそく等を持っていくと窓も空いていないのに炎がゆらゆら揺れているのがよくわかります。
そこで、この冷気の流れを防ぐために、窓を温めるヒーターを設置したり、
厚手のカーテンを床につくぐらいの長さで取り付けたりすると効果的です。
もっと踏み込むと、「内窓」を設置したり、断熱改修ができるなら、それがベスト。
断熱工事をした場合、工事後に、血圧が低くなる研究結果も出ています。
1年で一番寒いこの時期だからこそ、あたたかい家を心がけ、
「寒さを我慢して不健康になる」よりも、
「今よりもあたたかく健康的」を目指してみてはいかがですか?
以上、石堂でした。
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