みなさま、こんにちは!
モリシタ・アット・リフォーム設計部の石堂です。
寒い寒いと言ってきた冬ももうすぐ終わり、
暖かい日も増えてきましたが、やっぱり寒い今日この頃、
みなさま、どうおすごしですか?
コロナウイルスの影響で外出も減り、家にこもりがちになってしまいそうですが、
今日は室温と運動量の関係について調べてみました!
家にいても、運動不足を少しでも解消できるかもしれません。。。
1.冬の室温のあたたかさが「要介護度の悪化」に影響する!
まず、室温と要介護度の関係性のお話です。
要介護認定を受けた人を対象にした研究で、
平均室温13.6℃の家では、16.6℃の家と比べて
要介護度の進行が2.7倍速かったそうです。
この調査では、温かい家の方も室温18℃に達していなかったのですが、
少しでも室温が高い方がいいということが、この結果からわかります。
さらに重要なのが、冬場の湿度。
湿度が30%以上かそれ未満化で比較したとき、
湿度30%未満の施設はなんと2倍も要介護度が悪化しやすかったそうです。
2.快適な温熱環境が、子供を活発にする!
かわって今度は幼児と室温のお話です。
高齢者でけでなく幼児にとっても、
冬場に温かく、適度な室温が保たれていることが
幼児の発達、とくに「活性化」に影響しています。
寒くて乾燥した家に比べて、温かく湿度が保たれている家に住む子は、
活発で運動能力が高い傾向があり、
また幼稚園でも、温かい幼稚園にいる園児は活発で運動能力が高く、
低体温の児童が少なくなることがわかっているそうです。
ここで重要なのは幼児は大人に比べて身長が低い事。
1.0m~1.5mの室温ではなく、大人でいう「足元」が温かくないと
幼児にとって快適な空間にならないことに注意が必要です。
そして「幼稚園」と「自宅の寝室」の両方の暖かさで
「登園率」が変わってくるという研究結果も出ています。
その研究結果では、幼稚園と自宅寝室の両方が温かい環境であるケースに比べて、
どちらかが寒いケースでは約1.62倍、両方寒いケースで約2.62倍も
病欠率が高かったそうです。
そのうえ、インフルエンザの罹患率も低い等言う結果が出ています。
3.人は暖かい環境の方がよく動く
冬場温かく、適切な湿度を保たれている環境は、
高齢者や幼児に影響を与えるだけではありません。
普段生活している環境の快適さが、私たちの運動量にも影響しています。
1日中温かい部屋にいた場合と、1日の中で温かさが10℃以上違う部屋にいた場合では、
温かい部屋にいた場合の方が1日の歩数が1400歩多いという報告があります。
また、リビングとトイレの室温差が10℃あると、
ない場合と比べて1日の歩数は約2000歩減少します。
寒さが嫌で、リビングから動くのが億劫になっているから、と想像できます。
健康のために運動しなければと思っても、
人の活動量は部屋の温度差に左右されてしまいます。
しかし、逆に言い換えれば、寒い冬場に不足しがちな運動量は、
温熱環境の改善で増やすことができます。
そのためには、お家の断熱性能を上げるために
暖房器具の見直しや、内窓の設置、加湿器による湿度の調整など、
お家の中で「寒い」と思う所を減らすのが有効です。
コロナウイルスの影響で閉じこもりがちになる今日この頃、
お家の中でも健康にいられるように、
温熱環境についてお考え頂ければ幸いです。
以上、石堂でした。
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