こんにちは!
モリシタ・アット・リフォームの石堂です。
今回は家で過ごす時間が一番長い、寝室についてです。
お家で過ごすと言えば、
家族が集まるリビングとか、お料理が楽しいダイニング、
勉強ができる子供部屋、
などが挙げられることが多いのですが、
日本人の平均睡眠時間は7.6時間と言われているように、
実質は寝室で過ごす時間が一番長くなります。
もちろん睡眠中は意識がないため、
寝室について気にかけない方も多いかと思いますが、
健康で快適に暮らすためには、
寝室の環境が非常に大切です。
人の健康状態を維持するには、
過ごすお部屋の環境条件が重要になってきます。
今回は寝室において重要なポイントを3つ紹介したいと思います。
■Point 1 寝室は16℃から18℃以上に
冷え切った寝室での起床時や、
脱衣を伴う入浴時などは、
温度差によるヒートショックが多く発生します。
冬の起床時に布団から室内に出た場合、
気温が20℃から10℃に下がると血圧が上昇します。
例えば80歳の男性の場合、10.2mmHg血圧が上昇すると言われています。
また、低温の住まいには循環器・呼吸器系疾患の方が多く、
新型コロナ感染症を重症化させる可能性もあります。
世界保健兼機構(WHO)では、
2018年に、冬期の健康を守る室温として、
さいていでも18℃以上であるべきという勧告が出されています。
小児や高齢者の場合ではそれより高い21℃が推奨されていますが、
姫路近辺環境ですと、16~18℃以上となるように計画することが必要です。
寝室が寒い場合は断熱改修がおススメですが、
改修が難しい場合は、
暖房器具などを用いてお部屋全体を暖めるようにします。
■Point 2 朝の光で目覚めるのがベスト
よい睡眠とはすぐに深い眠りにつき、
すっきり目覚めることと言われています。
人は生体リズムをもっていますが、
それは25時間周期になっています。
生体リズムの1時間のずれは、
強い光(朝日)を浴びることでリセットされ、
その後10~12時間は活動に適した状態になります。
13時間くらいすると、
こんどは睡眠ホルモンが分泌され、深部体温が低下し、
数時間のうちに自然な眠気が訪れるとされています。
朝起きて太陽光を浴びることは、
快適な覚醒と良好な睡眠を得るために極めて重要になりますので、
起床後すぐにカーテンを開けたりできるよう
ベッドを窓の近くに配置したりなど暮らし方の工夫が大切です。
また、ブルーライトなどの強い光を浴びることは、
就寝前には避けるようにします。
■Point 3 連続暖房で寒さをなくす
空調機器の運転の仕方は、
24時間運転し続ける連続運転と、
必要に応じてつけたり消したりする間欠運転があります。
すべての部屋を暖かくするためには、
全部屋常時暖房しての全館暖房が有効です。
しかし、それでは暖房費が高くなってしまいます。
住宅では外壁をしっかり断熱してあげれば、
LDKを連続暖房(24時間暖房)するだけで、
そこから漏れ出す熱で隣接する廊下や寝室もほんのり温かくなります。
実際にその効果と暖房費についてまとめた表が下記になります
[表1]をみていただくと、
省エネ基準の性能の建物での間欠運転では、
明け方の寝室が12.3℃とちょっと寒いくらいです。
HEAT20G2の性能だと、
間欠運転で15.4℃、連続運転だと16.1℃が維持されます。
LDKに隣接している寝室の場合、
建具を3割程度開いた状態では18℃程度になります。
また、[表2]からわかるように、
断熱性能が確保されていると、
LDKだけなら連続運転でも年間の暖房費は2,000円程度しか増えません。
健康面とコストを考えると、LDKを常時暖房しておくことがおススメです。
改装時に間取りや断熱性能を考慮しておくことで、
全館暖房でなくても心地よい寝室が計画できます。
■まとめ
いかがでしたか?
一番長く過ごす寝室だからこそ押さえておきたいポイントは、
そのまま健康な暮らしにもつながります。
上記のポイント以外にも、
照明の最適な照度や、エアコンの吹き出す風の向き、
部屋の大きさ、素材や色合いによっても快適さは向上します。
お家のリフォームをお考えの際は、
ぜひ寝室の大切さも考慮いただければと思います。
ご質問やお問い合わせは、ぜひこちらまで。
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