こんにちは、リフォーム事業部の北川です。
今回はこの季節にお問い合わせが多くなるシロアリについて
解説します。
お問い合わせの内容は羽アリがいるけどシロアリかな?
心配だから見に来て。という内容が圧倒的に多いです。
まず、シロアリと黒アリの羽アリの見分け方をご説明します。
『3つの特徴で見分ける』
- 1. 触角
アリの触角は「く」の字状をしていますが、シロアリの触角は真珠のネックレスのように数珠状をしています。 - 2. 翅
アリの翅は前翅が後翅より大きいのに対して、シロアリの翅は4枚ともほぼ同じ大きさ・同じ形をしています。 - 3. 腰
アリは腰の部分が細くくびれていますが、シロアリはくびれはなく寸胴です。
意外と小さいのでわかりにくいですが、触覚などは明らかに違うので区別がつきやすいかなと思います。
次に『羽アリが飛ぶ時期』について代表的なシロアリを例にご紹介します。
- ヤマトシロアリ 4月から5月の昼間
- イエシロアリ 6月~7月の夜に群飛
ヤマトシロアリは北海道北部を除く日本全土に生息しています。
イエシロアリは千葉県以西の温暖な海岸線に沿った地域に生息しています。
私たちが生活している姫路市はどちらも生息が確認されている地域になります。
『どんな物を加害するのか』
- シロアリは雑食性昆虫で、加害力の強烈な昆虫ですので、木柱、まくら木、木柵、杭木などの木材のほか、生きた樹木や農作物、プラスチック・ゴム類、繊維類、皮革類をも加害します。
- 特に発泡スチロールや発泡ウレタン系の断熱材は木材より好んで加害されます。
- ネコやネズミなどの動物の死骸、墓地や納骨堂の人骨まで侵す場合もあります。
- さらに、煉瓦やコンクリート、金属も軟らかい鉛や薄板は加害します。
『ヤマトシロアリの加害習性』
ヤマトシロアリは特別 に加工した塊状の巣はつくらず、加害箇所が巣をかねており、適当な生活場所と餌を求めて集団で移動する習性があります。 とくに湿潤なところを好みますので、湿った木材や土中で生活していることが多く、主に建物下部を加害します。被害は腐朽と同時に起こることが多く、食痕は 多湿で汚ないです。
『イエシロアリの加害習性』
イエシロアリは建物や土中に塊状の大きな巣をつくり、普通 数十万匹、大きいものでは100万匹にも達します。加害速度も速く、被害は激烈です。建物の乾燥した木材でも水を運んできて湿しながら加害しますので、被害は建物全体に及びます。食痕は乾燥しており、きれいです。
『建物で被害にあいやすい場所』
- ヤマトシロアリは、日当たりの悪い、湿気の多い、割と暖かいところに多く見られます。 台所、洗面所、トイレ、風呂場などに多く、換気の悪い床下では、土台や床束などに被害が多く発生します。
- イエシロアリは、水を運んで湿しながら加害するので、被害はやがて建物全体に及ぶこともあります。
『住まいをシロアリから守るには』
まずは被害にあわないための「予防」が大切です。定期的な床下診断を行ってください。
被害にあってしまった場合は「早期発見」がポイントとなります。
建物の土台部分や床下の被害はなかなか発見しにくいため、この場合も定期的な調査を行い、シロアリやその被害を出来るだけ早く発見して退治することが一番です。