こんにちは。
営業サポート部の直井です。
まだまだ暑い日が続きますね。
過ごしやすい時期が待ち遠しいです。
さて、今回は熱中症を防ぐ家について解説していきます。
熱中症というと、夏の屋外でなるものというイメージがある方もいらっしゃると思います。
しかし、2018年に熱中症で救急搬送された方の発生場所のデータを見るとおよそ4割は住居での発生なのです。
では、熱中症になりやすい住環境とはどの様な家でしょうか。
熱中症の危険ラインは、室温28℃、湿度70%と言われています。
室温28℃だと、多くの人が汗をかく温度です。
暑さを感じていなくても、体には負担がかかっており、疲労感などにもつながります。
そのため、室温が28℃を超える場合には、エアコンを使う必要があります。
また、外からの熱の影響を受けやすい家では、室温28℃以下を維持するためには、エアコンの設定温度はさらに低くする必要があります。
ご自宅の断熱性やエアコンの性能に合わせて、室温が28℃を下回る設定温度で運転しましょう。
また、住宅の構造によって、暑くなりやすい時間は変わってきます。
木造の戸建住宅は、昼間の外気温上昇に合わせて室温が上がりやすいです。
一方で鉄筋コンクリートのマンションではコンクリートの屋根や外壁が熱をため込むので、室温の上昇が遅れてやってきます。
およそ5時間~10時間遅れて壁面からの放射熱が襲ってくるので、夜間の就寝時にエアコンを消すと寝ている間に室温が上がり、知らず知らずのうちに体に影響を与えます。
夜間就寝中はエアコンを消している方も多いかと思いますが、住宅内熱中症の3割以上は就寝中の発生です。
就寝中の熱中症を防ぐためには、夜間もエアコンをつけることが重要となります。
就寝中のエアコンの設定温度は、エアコンの効率や、お家の熱の侵入状況でも変わりますが、一般的に28℃で連続運転が目安となります。
最近では夜間の暑さも以前より厳しくなっていますので、鉄筋コンクリート造の建物にお住いの方もそうでない方も、夜間もうまくエアコンを利用しましょう。
また、就寝時の扇風機の利用ですが、就寝時に直接風に当たるのはおすすめしません。
一時的に涼むためであればとても良い方法ですが、風を体に当て続けることで放熱過多となり、寒さを感じる原因になります。
寝ている間に無意識に寒いからと布団をかぶり、今度は暑くなって汗をかいた状態で布団を除け、また寒くなって布団をかぶり…当然、体に負担がかかります。
風にあたるのではなく、部屋全体を少し涼しくするイメージでエアコンを使うのがおすすめです。
しかし、断熱性の低い家ではエアコンをつけても部屋全体が涼しくなりにくく、結果として直接風にあたってしまうほどに強いパワーで運転をすることになります。
エアコンを上手に利用するためにも、住宅の断熱性が大切になってきます。
冷やした空気が逃げないよう窓などの開口部の断熱をしたり、外からの熱の侵入が少なくなるように壁や屋根裏の断熱をするなどの断熱リフォームは熱中症対策に効果があります。
ぜひご検討ください。
余談ですが、オフィスの冷房は28℃設定にすると仕事の能率が極端に低下するそうです。
この件については次回のブログで解説します。
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