こんにちは!
モリシタ・アット・リフォームの石堂です。
当社も、お盆休みも明けて通常営業に戻りました。
私はお盆休みを利用して、
たつの市の実家に帰り仏壇にお参りしたりお墓参りをしてきました。
最近の新築住宅では和室を作ることが減ってきていますが、
和室には和室の良さがあり、
縁側越しの外部とのつながり、障子からのやさしい光、畳の匂など、
日本人の心を呼び起こす落ち着いた雰囲気が楽しめます。
そんな和室は、細部まで造りこまれていて、
職人さんの技の見せどころ!といった感じですが、
なかなかに細かい部分まで名称があったり、決まりごとがあったりと、
奥が深い空間です。
そこで今回はあまり知られていない和室の細かいところについてご紹介します。
和室は部位ごと部材ごとに細かく名前があります。
代表的なものをざっくり書き出しましたので、下の図をご参照ください。
本当は、もっと細かい部分まで名前があって、すべて書き出すのは難しいくらいです。
そんな和室ですが、特にどういう用途かわかりにくい物については
下記でご説明します。
①床の間(とこのま):
掛け物や花、置物を飾る場所です。
床の間廻りのしつらえによって、
真・行・草の3つの格式に分けられるそうです。
②付け書院:
書院とは今でいう書斎のこと。
付け書院は書院の一つで、
床の間の脇の縁側に張り出した開口部のことです。
もともとは、手紙などを書くための文机を兼ねた、
出窓状の場所を指していたそうです。
床の間や付け書院で構成された和室が「書院造り」と呼ばれ、
一般的な和室の造りとなっています。
③長押(なげし):
鴨居の上につけられた化粧部材。
開口部の上に設けられたものは「内法長押(うちのりなげし)」と呼ばれます。
現場調査に行くと、ハンガー掛けに使われていることをよく見かけますが、
「書院造り」にみられる装飾のための部材です。
④床脇(とこわき):
違い棚、天袋、地袋等で構成された、
床の間の横に設けられる空間。
本来は書院との関係が深く、文房具を仕舞う場所として用いられていました。
などなど、和室には昔からの造りが今の時代まで受け継がれてきています。
やはり日本人にとって良いと思える物・事が和室にはあり、
長く親しまれてきたんだと思います。
久しぶりに和室のある実家に帰って、日本の良さを思い返した石堂でした。