みなさま、こんにちは!
モリシタ・アット・リフォームの設計担当、石堂です。
7月に入り暑い日が続き、
エアコンがないと過ごせなくなってまいりました。
夜もエアコンをつけてお休みされておられる方もいらっしゃるかと思います。
今日は、そんなエアコンの話をしたいと思います。
まず初めに熱帯夜を快適に過ごす温度・湿度設定についてですが、
温度26℃から28℃、湿度が50%以下になるように、室内環境をコントロールするのがおすすめです。
むやみやたらに温度・湿度を下げてしまうと、
身体に負担がかかり疲れがたまりやすくなってしまいます。
逆に、エアコンをつけないで眠ると、熱中症の恐れがありますので、
上手にエアコンの設定を行う必要があります。
次にタイマー機能について。
エアコン一晩中使用するのはもったいないので、タイマー機能を利用される方も多いかと思います。
ただ、エアコンが切れて真夜中に暑くて目が覚めて、また付け直して寝ることも多いのでは。
真夏は疲労のたまりやすい時期。しっかり睡眠をとるこで日中たまった疲労を回復させていますので、
このように真夜中に何度も起きてしまうと、疲れがたまる原因になります。
また、温まってしまったお部屋を再びエアコンで冷やすには電気をたくさん使用します。
このような場合は、適切な設定で一晩中エアコンをつけておく方がいいかもしれません。
3つ目がエアコンのドライ機能。
「エアコンかけるにはまだ早いかな~、ドライにするかな~」とお考えの方は多いかと思います。
そんなときによく耳にする噂がこちら。
「冷房よりもドライ運転の方が電気代が高くつく」
この噂を耳にしてから、エアコンのドライ機能を使わなくなった。という方もおられるのではないでしょうか。
本当のところはどうなのでしょうか?
エアコンのドライ機能は機種によって大きく二つに分かれます。
「再熱除湿」と「弱冷房除湿」です。
「再熱除湿」とは、お部屋の温度を下げないで湿度のみ下げる除湿です。
エアコン内で空気中の「水分」を取り除き、除湿によって冷えた空気を再び温めて、室内に還します。
「弱冷房除湿」は、冷房を行いながら湿度も下げる除湿です。
エアコン内で空気中の「水分」を取り除いて、冷えた空気を室内に還します。
(ちなみに「冷房」は、エアコン内で空気中の「熱」を取り除き、冷たくなった空気を室内に還しています。)
電力の消費量はというと、再熱除湿>冷房>弱冷房除湿になります。
「弱冷房除湿」は、部屋を冷やし過ぎないように冷房機能のオン・オフを繰り返すので、
「冷房」より10%~15%程度電気代が安くなるそうです。
それに対して「再熱除湿」は、空気を温めなおすため、
おうちの状況にもよりますが、「冷房」と比べたとき電気消費量が数倍になることもあるそうです。
ここで問題なのは、今ついているエアコンのドライ機能が
「再熱除湿」か「弱冷房除湿」のどちらなのかということです。
これはエアコンの説明書にも載っていないことも多く、メーカーに問い合わせてみないとわかりません。
ただ、最近のエアコンのドライ機能は「再熱除湿」のものが多いらしいので、
「冷房よりもドライ運転の方が電気代が高くつく」という噂はあながち間違いではないようです。
そして最後にエアコンの機能とお家の機能について。
冷房は電気消費が大きいというのはよく聞く話です。
実際に夏場の住宅の電力需要のピークとなる14時前後では、
エアコンによる電力消費が占める割合が50~60%になります。
(エアコン 58%、冷蔵庫 17%、照明 6%、テレビ 5%、温水便座 0.6%、その他)
しかし、実は日本のエアコンは省エネ効果が高く、高性能なものが標準的です。
それでも電気代が高くなってしまうのは、家の断熱性・気密性能が低いからです。
いくら冷やしたり除湿しても、おうちの断熱性・気密性が低いと、
お部屋の中に暖かい空気や湿気が入ってきてしまうため、
エアコンが常に高稼働となり、電気代が高くなってしまいます。
お家の断熱性能・気密性能を高くすると、外の暖かく湿った空気を遮断できるため、
快適な環境が一度整えられると、お家の力でその環境が維持できます。
そうなることで、ランニングコストをぐっとおさえられるそうです。
以上、夏の暑さに負けないように、エアコンと上手に付き合いたい石堂でした。
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