こんにちは!営業部の福塚(ふくつか)です。
今回は基礎のお話です。
住宅の基礎・・・ご存じでしょうか。
住宅を支える、人間の足腰にあたる部分を基礎といいます。
基礎は一定以上の幅と高さが必要で、公庫による高耐久性木造住宅の基準では「一体の鉄筋コンクリート造の布基礎で、幅12cm以上、地盤面上40cm以上のもの」とされています。
割れたり崩れたりしないことが大切なのはいうまでもありませんが、地盤によっては基礎の下部に杭を打ったり、ベタ基礎(布基礎の間にコンクリートを流して固める)にして地盤への強度を高めます。
また 耐久性のために、腐朽、腐食対策も必要になっています。
地盤の強さ、建物の重量が大事です。
建物を支えるいちばん下の構造は基礎になりますが、地盤調査をしたうえで構造に適した基礎を築かないと、建物は重みで
めり込んだり、傾いたりしてしまいます。
木造であれば、通常は壁の下に土台を結合させる<布基礎>が基本ですが、建物が鉄筋コンクリート造の場合は重量があるので、建物全体の下にコンクリートの版をつくって支える<ベタ基礎>や杭を地中深く打ち込み、その上に基礎を設ける<杭基礎>を用いなければならないこともあります 。
鉄筋コンクリートの寿命
一言でいうと、鉄筋コンクリートの寿命は鉄筋が錆びるまでです。
少し技術的なお話となりますが、基礎はコンクリートと鉄筋で造られています。
コンクリートは古くは古代ローマ時代より使われており(パンテオン神殿など)、当時のコンクリート建築が現代にも存在する為、半永久的にもつ素材です。
一方鉄筋は錆びてしまうため、耐久性は保存状態によって変化します。
つまり、鉄筋コンクリートの寿命とは鉄筋が錆びるまでの期間ということになります。
コンクリートはアルカリ性なので、コンクリートが中性化するまでは中の鉄筋は錆びません。
ということで、コンクリートの中性化領域が鉄筋に到達し、約20%が腐食した状態が鉄筋コンクリートの寿命と考えられています。
基礎部分の劣化 (参照:http://nichijuko.info/05/)
以下がよく見られます。
①ひび割れ(クラック)
住宅に経年劣化はつきものです。 住宅が建ってからおおよそ5年ほどで、軽微な
ひび割れが発生します。
②著しい欠損(ポップアウト現象と呼ばれることもあります。)
雨水などの水分がコンクリートやクラック(ひび割れ)部分から侵入した結果、基礎内部の鉄筋が錆びてしまい、酸素と結合した鉄筋が膨張することに起因します。
基礎内部の鉄筋が膨張すると、コンクリートの鉄筋のかぶり厚さ部分を破壊してしまいます。
基礎部分が著しく欠損してしまうこの現象は「ポップアウト現象」と呼ばれています。
こういった劣化を生じさせない為、昨今は コンクリートの中性化を防ぐ処置も講じられています。
劣化部分の具体的な補修・修繕方法については、次回に持ち越しです。
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