動画紹介
窓リノベ事業のよくある質問を解説します
以前ご紹介した窓の断熱リフォームに使える補助金の動画で、いろいろなご質問をいただきました。その中で多くいただいた質問に対して、解説を交えながらご紹介していきたいと思います。
▼【二重窓が半額!】窓のリフォームの補助金活用方法
補助金事業の名称は「先進的窓リノベ事業」です。窓のリフォームだけで最大200万円の補助を受けられる可能性がある、すごい補助金です。
まず1つ目に「補助率約50%ってどういうこと?」というご質問です。先進的窓リノベ事業の補助金の算定は、定額制になっています。工事の種類(窓を解体する、カバーする、内窓を付ける、ガラスを交換する)と、窓ガラスの大きさ、窓の性能。これらの3つの指標によって、補助金額が定められています。国が事前に行った市場調査で、商品代や工事費を含めた見積の金額に対して補助金額が大体50%になるということで、”補助率約50%”とうたっています。ですから、必ずしも400万円の工事で最大金額である200万円の補助金が出るということではありません。例えば工務店さんからもらった窓のリフォーム工事の見積りが100万円だった場合、窓の性能ランクや工事の種類をあてはめると、補助金が40万円しか出ないケースもあります。一方で、60万円の補助金が出るケースもあり、平均して約50%の補助金が見込めるということです。工事を依頼される工務店さんに、見積りと補助金額を事前にしっかり確認するようにしましょう。
2つ目に「補助金を併用できるの?」という質問です。結論から申し上げますと、併用できます。しかし、併用できる補助金が限られています。併用できるのは「こどもエコすまい支援事業」という補助事業です。
例えばお風呂のリフォームで「お風呂の窓を高性能な窓に変えたい」「内窓を付けたい」というケースを考えます。この場合は、先進的窓リノベ事業の補助金が今までにないくらいメリットのある補助金となっていますから、窓のリフォームにこちらの補助金を使うのがおすすめです。そして、こどもエコすまい支援事業で、断熱浴槽や段差解消、手すりなどに補助金を使います。こうすることで補助金をどちらも併用することができ、よりメリットのある方から補助金が支給されます。
ここで注意いただきたいのが、併用はできますが重複はできないということです。こどもエコすまい支援事業では、「開口部の断熱」という項目で窓の工事が補助金対象になっています。しかし、先進的窓リノベ事業とこどもエコすまい支援事業の両方で補助金申請することはできません。基本的な大原則として、国の補助金は他の国の補助事業とは併用ができません。今回は特例として併用できる補助金がある、ということです。ただし、地方自治体独自の補助授業がある場合は、国費が使われていない補助金に限って併用可能な補助事業もあります。お住まいの市町村に確認していただき、よりお得にリフォームされることをおすすめします。
3つ目は「DIYは対象ですか?」というご質問です。端的に申し上げて、DIYは対象になりません。国に登録している事業者が対象の補助制度となっています。名称に「先進的」とついているように、リフォームによって高性能な窓になるように定められています。ですから、一般の方が工事をしても対象にはならない補助金となっています。
4つ目に「補助金の上限と下限について」です。補助金の上限は、1戸のお家で最大200万円まで申請可能です。これは、例えば1回工事してすごく効果があったから次の窓も工事する、という場合でも、上限200万円以内であれば何度でも申請可能です。下限は、1つの申請に対して5万円以上という制限があります。上限は200万円、下限は5万円です。
例えば、既存の小さい窓に内窓を付ける場合を考えます。窓の性能ランクは3種類ありますが、仮にAランクの内窓を付けたとします。この場合、補助金定額の表を見ると補助金は3万円です。この1ヶ所だけ工事をしても、下限設定の5万円以下なので申請はできません。一方、掃き出し窓などの大きな窓ではAランクの内窓工事でも69,000円の補助金が定められており、1ヶ所の窓でも申請できます。
国の補助金ですので、細かい取り決めや分かりにくい点もあると思います。またご質問がありましたら、コメントいただけたらと思います。