今回は、リフォームの完成までの流れや日数について説明します。特に浴室リフォームに焦点を当てています。なぜこの話をするのかというと、現在はさまざまな補助金などを活用することができるためです。例えば、「こどもエコすまい住宅支援事業」といった補助金があります。リフォームを考えている方は、このような補助金を利用できるため、「使えるなら使いたい」「早く工事したい」と思われる方もいます。また、「間に合うかしら?」といった質問もよく受けます。そういったことを考慮しながら、工事や打ち合わせが始まってから完成するまでにかかる日数について、私自身の業務経験をもとに解説したいと思います。

まず、補助金がきっかけで「今リフォームした方が得やわ」とか「やろうかな」と思われるのは理解できます。まず、工務店やリフォーム店に見積りの依頼をされると思います。ここまで来るまでにも、お客様からさまざまな情報を聞くことがあります。たとえば、「2年ぐらい悩んでるんや」とか、逆に考えてすぐに「思い立ったらすぐ!」と来られる方もいます。また、見積りについても最初は「どうしようかな」「どこに相談しようかな」と悩む方もいらっしゃるため、意外とここに時間がかかる場合もあります。まずは見積り依頼から始まります。

お問い合わせとしては、「浴室のリフォームを考えているんだけど、一度話聞いてくれへんかな」という内容で、お客様から連絡があると思います。その際、「現地の確認やさまざまな要望があると思うので、お伺いしてもいいですか？」というステップになると思います。ご家族全員が意見を出す場合が多いため、お休みの日に合わせて行くことが多いです。土曜日にご依頼を受けて、その日に行ければいいですが、日程が合わない場合は1週間後などになることもあります。次のお休みに合わせて行くこともあります。この段階では、さまざまな寸法を確認したり、お客様の要望を聞いたりしています。「1616サイズのお風呂が入りますね」とか、「これだったら浴槽を少し広く入れますよ」「ゆったり入れますよ」といった話をします。

初回の見積りでは、お客様の要望を聞いた上でアドバイスすることもあります。これに基づいて初回の見積りが出されます。この段階も大体1週間以内で終わることが多いですが、場合によっては1週間以上かかることもあります。ここまでで約2週間が経過します。

初回の見積りで大まかな内容が決まりますが、細かい部分の色や素材、オプションで付ける手すりなど、実際の商品を確認したい場合はメーカーのショールームに案内されることもあります。ただし、ショールームへの訪問は予約が必要であり、お店の休みの日に合わせることが多いため、ここでも1週間以上の時間がかかる場合があります。

仕様が最終的に決まったら、その仕様に基づいて最終見積りが出されます。これで大丈夫なら、工事の契約手続きが行われます。契約手続きにも約1週間ほどかかることがあります。

契約が完了すると、工事の開始までに商品の発注が行われます。浴室の場合、商品が入ってくるまでに約2週間かかることもあります。商品が入荷次第、工事が開始されます。

浴室のリフォームでは、タイル貼りのお風呂からシステムバスに変える場合と、システムバスからシステムバスへの取り替えでは工期が異なります。タイル貼りからシステムバスへの変更では約6日ほどかかりますが、システムバスからシステムバスへの取り替えでは早くて約3日ほどの工期で済みます。

工事が完了したということで、最短の場合は約1ヵ月半程度の日数がかかります。ただし、打ち合わせややり取りが増えると日数が延びることもあります。

通常の場合、工事の進行によって以下のような日数がかかることになります。

補助金の申請が必要な場合：工事開始と同時に申請できる写真が必要なため、約40日後に申請が可能です。通常は工事が完了した後に申請するため、約50日後になります。資料の取り寄せなどが必要な場合は、さらに時間がかかることもあります。

補助金に関係なく、春休みや夏休みに工事を希望する場合：通常は工期の決定やお客様の要望を考慮しながら契約が行われます。浴室の場合、契約後に商品の発注があり、約10日から2週間ほどで商品が入荷します。その後、工事が開始されるため、最短で約6週間から7週間ほどかかります。

ただし、工事の規模や打ち合わせの頻度によって日数が変動することもあります。また、お客様の都合や工事業者のスケジュールによっても日数が変わることがあります。

リフォーム工事は計画的に行う必要がありますので、事前に計画を立てて検討することが重要です。以上がリフォームの流れや日数の一般的な目安となります。詳細な日程については、具体的な案件に応じて工事業者と相談することをおすすめします。