動画紹介
内窓とハニカムスクリーンの断熱効果を検証しました
今回は、室内とハニカムスクリーンの断熱効果についてサーモカメラを使って実測しました。実際のデータを紹介していきます。
計測した窓は南向きで、8月下旬の午後2時半頃の測定です。外気温はこの時点で34度で、エアコンも稼働しており、設定温度は26度です。部屋の一般的な部分の壁の表面温度は26.3度と、設定温度に近い結果になっています。
では窓周りの状態です。窓を開けた状態のサーモグラフィー映像では、窓の外のベランダの手すり壁の表面温度が38.1度と高くなっていることが分かります。コンクリートの一部も気温より高温になっていることがわかります。
既存のシングルガラスの状態では、表面温度は35.3度で、外気温とほぼ変わりません。アルミのシングルガラスでは断熱効果がほぼ期待できない状態です。そして、内窓を閉めた状態では、ガラス表面の温度は29.2度となり、熱損失をかなり防いでいることが分かります。最後に、ハニカムスクリーンまでおろした状態の表面温度は26度で、内窓よりも約3度低いことから、室内の壁に近い状態になっていることが分かります。
ここまでのデータから、家の断熱効果を高めるためには、内窓の設置が効果的であり、さらにハニカムスクリーンを設置することで効果がより期待できます。夏場には、窓に直射日光が当たる場合、外側に遮光シェードなどを設置するのが有効です。
断熱について考えている方々に、少しでも参考にしていただければ幸いです。