動画紹介
長く快適に住むためのメンテナンスポイントを解説
今回は住まいのメンテナンスについてご説明します。お家は、建てたそのままずっと住めるわけではなく、定期的なメンテナンスが必要です。ご自身でも事前にチェックをして、メンテナンスやお手入れを行うことで、より長い間、快適にお住まいいただけるように考えていきましょう。
そこで、今回は私たちプロではなく、実際に住まわれている方が定期的にお家のチェックをし、簡単なお手入れを行うポイントをお伝えし、いつメンテナンスを行うべきか、どれくらいの費用がかかるかについてお話しできればと思います。
まず、構造体として基礎や床などが大切です。定期的に1ヶ月に2回など、1年に1回など決めて行うことが良いでしょうが、実際に行うのは地震や台風の後が適していると思います。その際に確認すべきポイントは、基礎のコンクリートです。基礎にひび割れがないか、また基礎に赤いシミのような錆びた跡が出ていないか確認することが重要です。
基礎のコンクリートのひび割れは、0.3mm以上ある場合は注意が必要です。0.3mmは小さいように思えるかもしれませんが、雨水が基礎に入り、鉄筋が錆びる原因となります。鉄筋が錆びて膨張すると、硬いコンクリートでも破損する可能性があるため、これは重要な点です。基礎のひび割れが0.3mm以上ある場合、専門の業者に確認してもらい、エポキシ樹脂のボンドを注入する補強方法や、アラミド繊維を使用した基礎の補強工事が必要になることもあります。細いひび割れにも注意が必要です。
次に排水溝があるバルコニーやベランダなどの部分です。ここでの定期的なお手入れは、排水溝の掃除が重要です。ベランダには落ち葉や洗濯物のクズ、髪の毛などがたまりやすく、これらが排水口を詰まらせてしまうことがあります。排水口の詰まりはベランダ内に水たまりを生じ、家の中に浸水するなどの問題を引き起こす可能性があるため、排水口は定期的に清掃するべきです。
続いて防水のメンテナンスです。FRP防水は長持ちしますが、紫外線に弱いため、トップコートと呼ばれるグレーの塗装を定期的に行う必要があります。メンテナンスサイクルは約10年ほどと考えられます。トップコートの塗り替えには、大体10万円から20万円ほどの費用がかかります。バルコニーやベランダでは足場が通常不要ですが、トップコートの塗り替えには注意が必要です。
次に、外部建具。窓、玄関ドア、網戸、雨戸、シャッターなどが該当します。これらの建具は普段から使われる場所で、不具合があればすぐに気づかれることが多いでしょう。窓のレールなど、掃除が必要な箇所にゴミが溜まっている場合、掃除しておくことで、スムーズな動作を保つことができます。
玄関ドアはドアクローザーが取り付けられており、油圧式になっています。オイルが漏れたり、タラと垂れたりすることがあります。このような場合、クローザー機能が効かなくなる可能性があるため、交換が必要です。油圧の速度は気温に影響されるため、季節ごとに調整が必要です。
玄関ドアを含む建具の交換については外観や使用頻度に応じて行う必要があります。玄関ドアの交換にかかる費用は、素材により異なりますが、おおよそ25万円から50万円程度かかることがあります。網戸など、小さな建具の交換は1万円から2万円程度で可能です。住まいのメンテナンスにおいて、これらの要点に留意し、自分でできることやチェックポイントを意識することは重要です。
日頃からご自宅に関心を持ち、変化や不具合に気づくことで、住まいを長期間維持できます。また、コスト面でも節約できる可能性があります。この動画をきっかけに、自宅の周りを見直し、窓を上げてみたり、チャレンジしてみることをお勧めします。