今回は、先進的窓リノベ2024事業について解説します。

先進的窓リノベ2024事業とは、窓のリフォームに利用できる補助金の制度です。1戸あたり5～200万円の補助金が申請できます。この補助金は2023年もありましたが、今年も引き続き始まっています。

まず、補助対象の期間についてです。2023年11月2日以降に対象工事の着手をして、2024年12月31日までに完了という期間が定めてあります。

交付申請期間は2024年3月中下旬から補助の上限に達するまで、遅くとも2024年12月31日までです。当然予算が上限に達した時点で申請も終わるので、補助対象期間も早まる場合がありますのでご注意ください。

次に補助対象となる方は、登録事業者と請負契約を締結し窓ドアのリフォームをする方となっています。今回は対象となる窓のリフォームをすると、窓だけでなくドアのリフォームにも補助金が申請できます。ドアもリフォームしたいと言われる方は非常に多いので、とてもメリットがあると思います。

次に、窓・ドアのリフォームをする住宅の所有者等である方となっています。「等」ということで、私は対象かな?私は使えるの?というご質問をよく受けますが、後ほど解説します。

続いて、登録事業者についてです。補助対象者（補助金を使われる方）の代わりに交付申請の手続きを行い補助金の交付を受ける、となっています。補助金の申請は、登録された業者さんがすることになっているので、リフォームされる方は心配せずに、任せておけばOKです。一旦私どもリフォーム業者・工務店に補助金が入ってきて、それをリフォームされる方にお返しするという大原則になっています。

どこの工務店・会社でもこの補助金を使えるのではなく、事務局に登録している業者しか補助金が使えないので、リフォームをお考えの方は必ず、先進的窓リノベ2024事業補助金を使える会社なのかを確認してから検討されることをおすすめします。

次に、住宅の所有者等ということで、どんな方が補助金を使えるのかを説明します。まず、住宅を所有して居住する個人またはその家族ということで、ご家族の方も補助金の申請対象です。また、住宅を所有し賃貸に供する個人または法人ということで、人に貸しているオーナーの方・大家さんも対象です。さらに賃借人、借りている方、集合住宅の管理組合・管理組合法人の会社などの方も補助金の対象者です。ほとんどの方が使える補助金となっています。

次の条件に、既存住宅である必要があります。既存住宅とは、リフォームの請負工事契約日時点において建築から1年が経過した住宅となっています。建築というのは、検査済証の発出日を基準とします。または、過去に人が住居した住宅、現に人が住居している住宅を含むとなっています。

例えば、建売住宅などで半年ぐらい前に建ったお家では、まだ人は住んでいないし、建築から1年以上経過していないので、この補助金は使えません。

ほとんどの方は何も考えずに使えますが、微妙なラインの方もいらっしゃると思うので注意してください。

最後の条件で、最低5万円以上の補助申請が必要です。例えば内窓をつけたとして、小さな窓を1つつけただけなら、Sランクで2万9000円の補助の申請になります。これは5万円に満たないので、1つの窓では申請できません。しかし、Sランクの小さな窓でも2つ内窓をつけると、5万8000円になるので補助の申請になります。国の試算では、概ね50%の補助率で補助金が返ってくる計算の補助率になっています。

何回も同じことを言いますが、家の暑さ・寒さの軽減はまず窓からです。昔のお家だったら、例えば冬は家で温めた熱が外に逃げていきますが、なんと6割は窓から逃げていると言われています。

窓を断熱工事して、例えば今あるサッシの内側に内窓をつけただけで、つけたその日から断熱効果はすごく上がります。たくさんの方がリフォームされて実感されています

どうしようかと悩まれている方は、この補助金があるうちにまず一歩踏み出していただけたらと思います。

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